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介添人ってどんな仕事?

結婚式で見ることがある

結婚式や披露宴に行くと、お式・披露宴の最中新郎新婦のお世話をしている方がいます。
介添人という方で花嫁がお色直しに行く際、ドレスの裾を踏まないように配慮したり、キャンドルサービスの際、後ろについいてドレスの裾をずっと気にされたりしています。
ケーキカットではタイミングの際合図を出したり、終わってからナイフを受け取ったり、とにかく新郎新婦の動きをタイミングよく配慮して誘導してくれる頼もしい存在です。

私も結婚式の際、介添人の方に本当にお世話になりました。
お式の前、かちこちにこわばっている状態の私に、少しお食事された方がいいですよとか、本当にきれいですよ、最高の花嫁さんですっていってくれたり、行動の面ばかりではなく、心のサポートもしてくれるのが介添人です。

当日は打合せなんて吹っ飛びます

結婚式の前には、当日のスケジュール確認と、行動の確認を行います。
打合せを行っていても、結婚式当日は緊張でほとんど吹っ飛んだ状態、だからこそ介添人がいるのです。

花嫁さんはドレスの下に何重ものペチコートを履いていることがありますし、和服は裾が広がらず、慣れていればまだしも足さばきがうまくいきません。
ドレスの際、高いヒールの靴を履いていることも多いですし、和服の場合は高さのある草履をはきます。
歩きにくいなんてもんじゃありません。

ちょっと躓きそうになったり、よろっとしたり、もしその時転んだりしたら後世までの笑いものになりかねません。
でも介添人の方が素早くエスコートしてくれるので、安心していられるのです。

新郎新婦はひな壇に座っているだけではなく、お友達に呼ばれて余興に参加させられる事もありますし、キャンドルサービスの際には各テーブルを回ります。
花嫁さんはお色直しの回数が多いほど席を立つことが多くなります。
立ち上がってお辞儀をするタイミング、顔をあげるタイミング、新郎に腕を組ませて、はい、スタートしてくださいと歩くタイミングを伝えるなど、介添人は気が休まる時間がほとんどありません。

気配りが出来てお世話が好きな人が向いています

新郎新婦は緊張でいっぱいですし、普段とは違う着慣れない服装をしているので、歩きにくいし動きにくいものです。
そんな時何も言わずに手を差し伸べてくれるのが介添人です。
私自身の経験ですが、お色直しの前に介添人の方が「花嫁さん、水分を今のうちにとられても大丈夫ですよ。お色直しの時トイレに行けますから」と小さい声で伝えてくれました。

披露宴会場で新婦がトイレに行くなんて恥ずかしいので、水分を取らないようにしていたのですが、それに気がついて、水分を取るタイミングを知らせてくれたのです。
気が利く方だなと本当に感心しました。
気配りが出来て、お世話する事が苦にならない人が介添人に向いています。

苦労もあるし、嬉しい事もある

介添人が細かく気配りしなかったことで、花嫁さんがドレスに足を引っ掛けて転んでしまったり、キャンドルサービスの際、打ちかけの袖がゲストのお皿について汚れてしまったりという事では意味がありません。
常に緊張感を持って新郎新婦を見つめ、次に何が必要なのか先読みの行動をしなければならないのが介添人です。

うまくサポートできればよかったと思いますし、ご両親にありがとうございましたとお声をかけていただくとよかった・・と嬉しくなります。
ミスすればもちろん恨まれる対象、だから苦労も多いのです。